2016年8月18日

まさに「1億総積み立て時代」だね―日経ヴェリタスの取材にちょっとだけ協力しました



「日経ヴェリタス」2016年8月14日~8月20日号に「1億総積み立て時代」という特集記事が出ています(一部の記事は「日経新聞」電子版でも読むことができます)。

1億総積み立て時代 個人型DC、とことん活用(「日本経済新聞」電子版)

2017年1月から確定拠出年金制度が改正され、原則として現役世代のすべてが加入資格を持つことを指摘した記事ですが、なかなか面白かったです。じつは、ちょっとだけ取材に協力したので私のコメントも匿名で紹介されています。
2016年8月15日

個人型確定拠出年金は間違いなく普及する―問われるのは運営管理機関である金融機関の姿勢



確定拠出年金法が改正されたことで2017年1月から個人型確定拠出年金(個人型DC)の加入資格者が公務員や主婦などにも大幅に拡大されます。加入資格者の拡大で個人型DCがどれだけ普及するのか気になるところですが、フィデリティ投信のアンケート調査によると、2026年には個人型DC市場は約6兆円の規模となる可能性があるそうです(2017年は1兆3900億円)。

第3号被保険者の退職準備状況 - 個人型DC市場拡大の柱になれるか(フィデリティ退職・投資教育研究所)

個人的にも個人型DCは間違いなく普及・拡大すると思います。なぜなら、アンケート結果が示すように公的年金への不安から国民の老後に対する自助努力の意識が少しづつでも高まっているから。それはそれで良いことでしょう。さらに付け加えると、個人型DCに対する金融機関の認識が大きく変化している可能性もあるからです。だからこそ今後は、個人型DCの運営管理機関である金融機関の姿勢が問われると強調したい。
2016年8月14日

40年間変わらぬ運用哲学を貫くバンガードに感心―“バンガード・エフェクト”は偉大だ



インデックス運用のパイオニアであるバンガードがインデックス運用を開始して今年で40周年になります。それを記念して、日本法人であるバンガード・インベストメンツ・ジャパンのディビッド・サーマック社長とモーニングスター・ジャパンの朝倉智也社長による対談が映像と記事でアップされていました。



特別インタビュー「インデックスファンド発売40周年 世界の投資家から支持されるバンガード」(モーニングスター)

バンガードの主張というのはいつも同じなのですが、それは40年間変わらず同じ運用哲学を貫いてきたということを示しており、本当にすごいことだと感心します。とくに受益者の利益を第一に考え、運用コストの引き下げに努力してきた姿勢は、まさに「バンガード・エフェクト(バンガード効果)」を各国で起こしてきました。現在も純資産残高を拡大させていることを考えると、“悪貨が良貨を駆逐する”傾向の強い金融業界にあって、その功績はやはり偉大だといえます。
2016年8月13日

『ジム・クレイマーの株式投資大作戦』―手堅く、そして楽しい株式投資の指南書



私は昔に刊行された投資ノウハウ本を読み直すのがけっこう好きです。投資ノウハウ本というのは、常に発行時の市場環境を前提に過去・現在を分析し、未来の見通しを語るのですが、実際に時間が経過した後に読み直すと、妥当だった点と的外れだった点が明らかになり、かえってその本の本質的価値が分かるからです。つまり、刊行から時を経ても、やっぱり納得できる内容の多い本というのは、良い本なのです。その意味で、個別株投資に関する本格的な指南書として現在でも楽しく読める1冊が『全米No.1投資指南役ジム・クレイマーの株式投資大作戦』です。ふざけたタイトルですが、これはじつに真面目な投資指南書であり、書かれている内容は手堅く、そして楽しい。
2016年8月11日

なかなかインデックスは手強いね―iTrust世界株式の2016年7月の運用成績



ピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド、iTrust世界株式の7月次運用報告書が出ましたので、定例watchです。2016年7月の騰落率は+5.87%でした。参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込)の騰落率は+6.09%ですから、今月も参考指数をアンダーパフォームしています。iTrust世界株式は非常にユニークな商品であり、私もサテライトポートフォリオとして毎月積み立てしているのですが、なかなか参考指数を上回る成績を月次で上げることができていません。なかなかインデックスは手強いのです。

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