2016年6月18日

円高のせいで含み損が拡大中―2016年6月の個人型確定拠出年金積立と運用成績



急速に円高が進みました。国際分散投資をしている以上、為替リスクは避けられないものです。このため個人型確定拠出(DC)年金も含み損が拡大しています。このほど6月の買付が行われました(5月拠出分)。拠出開始来の運用成績は年利換算マイナス2.02%となりました(2016年6月18日現在)。なお、琉球銀行の個人型確定拠出年金プランに加入してきましたが、SBI証券のプランに移換手続き中です。このほどSBIベネフィット・システムズの口座が開設されましたので、近々に琉球銀行のDC口座で保有するファンドはすべて換金され、SBIベネフィット・システムズの口座に移換される予定です。このため琉球銀行での積立は恐らく今回が最後となるでしょう。

今月買付けたファンドは、以下の通りとなります(拠出額は毎月23,000円)。

【個人型確定拠出年金(琉球銀行)】
野村DC外国債券インデックスファンド
(信託報酬:税抜0.21%、信託財産留保額なし)
野村新興国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け)
(信託報酬:税抜0.55%、信託財産留保額なし)
野村DC国内株式インデックスファンド・TOPIX
(信託報酬:税抜0.19%、信託財産留保額なし)
野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI
(信託報酬:税抜0.22%、信託財産留保額なし)
野村新興国株式インデックスファンド(確定拠出年金向け)
(信託報酬:税抜0.56%、信託財産留保額なし)
野村世界REITインデックスファンド(確定拠出年金向け)
(信託報酬:税抜0.53%、信託財産留保額なし)

引き続き国内債券ファンドの買付は中止し、その分を新興国株式ファンドと先進国株式ファンドに回すことでノーセルリバランスを実施しています。ただ、ここにきて円高が急速に進んだことで、海外資産に投資するファンドの含み損が拡大しました。新興国株式ファンドだけでなく先進国株式ファンド、先進国債券ファンド、そして最近の株価暴落から国内株式ファンドも含み損に突入しています。やはり円高の影響は甚大です。

一方、比較的健闘しているのが新興国債券ファンドです。対ドルで円高が進んだわけですが、新興国通貨は対ドルで円ほど大きく落ちていない。つまり対新興国通貨では対ドルほど円高になっていないということ。それだけ新興国通貨の足腰が以前よりも強まっているということでしょう。これは非常に面白い現象です。かりに新興国通貨の足腰が強まり、かつてのように大きな暴落に定期的に見舞われるケースが減ると、新興国債券は金利の高さから投資妙味が増します。私は以前から新興国債券投資必要派でしたが、いまのところそれが良い方向に出ています。

いずれにしても改めて為替リスクの大きさを実感しています。日本は現在、経常黒字国ですから普通の状態でも円高圧力の強い状態にあります。ですから海外の経済情勢が不安になると、とたんに円高が進むという現実を個人投資家は忘れてはいけません。国際分散投資を実行する以上、為替リスク、とくに円高リスクは避けて通ることのできないのです。だから、つねに円高に対する防御璧が必要。円高に対する最大の防御璧は、ある程度の現金を常に保有しておくことしかありません(個人向け国債変動10年でもいいです)。現金でしっかりと防御璧を築いているからこそ、落ち着いて国際分散投資ができるし、含み損にも耐えることができるのです。

同時に、日本がいつまでも経常黒字国でいられるとは限らないことも注意したいところです。もともと円は、ほぼ日本にしか実需のない通貨ですから、日本の経常黒字が縮小すると一気に円高圧力が弱まる可能性があります。アベノミクス以降の経験から円安が当たり前だと早合点するのは勉強が足りない証拠ですが、永遠に円が強いままだと思考停止するのも同じくらい不勉強なことです。結局、為替はどうなるか予想できないから、資産を様々な通貨に分散させるしかないのです。円だけでなくドル、ユーロ、そして様々な新興国通貨に分散させておけば、長期では落ち着くところに落ち着くでしょう。そして、個人型確定拠出年金は60歳まで換金できない制度ですから、為替リスクを分散させるための長期投資にも適しているのです。そんなわけで、含み損なんか気にせずこれからも気長に積立を継続していくことになります。

さて、SBI証券の個人型確定拠出年金プランへの移換手続きが進んでいますので、来月からはSBI証券のプランでの積立となりるはずです。このためポートフォリオも若干変更することにしました。せっかく多彩な低コストファンドのがラインアップされているので、それを積極的に活用したいと思います。実際にSBI証券での積立が開始されれば、これもブログで紹介する予定です。
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【ご参考】
個人型確定拠出年金は、国の制度であり、掛金全額が所得控除される課税繰り延べ効果と換金時に退職所得控除を使えることによる節税メリットが大きいなど資産形成にとって有力な選択肢です。ただ、金融機関によって手数料や運用商品のコストとラインアップがまったく異なりますので、どの金融機関で加入するのかという選択が重要になります。これまではSBI証券スルガ銀行野村證券りそな銀行の4金融機関をお薦めのプランとして紹介してきました。

しかし、SBI証券の商品ラインアップが大幅に拡充されたことで現段階ではSBI証券の一択だと思います。やはり残高50万円以上で運営管理手数料が無料になるメリットは、きわめて大きいからです。個人型確定拠出年金への加入を検討するなら、資料を取り寄せて検討してみてください。ネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金積立プラン(個人型401K)

また、個人型確定拠出年金については竹川美奈子さんの金融機関がぜったい教えたくない 年利15%でふやす資産運用術と岡本和久さんの自分でやさしく殖やせる 「確定拠出年金」最良の運用術が非常に参考になります。また、このほど山崎元さんの確定拠出年金の教科書が刊行されました。いずれブログで紹介したいと思いますが、法改正など最新情勢、具体的な商品紹介を含む内容は現段階では決定版的な解説書となっています。確定拠出年金に関心のある人は、ぜひ一読をお勧めします。

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