2017年9月13日

マネックス証券のiDeCoはオールスターキャスト―運営管理手数料も無条件無料で有力な選択肢に急浮上



個人型確定拠出年金(iDeCo)への参入を発表していたマネックス証券が、このほど手数料と商品ラインアップを発表しました。

【iDeCo】運営管理手数料を完全無料に/商品を決定(マネックス証券)

やはりSBI証券や楽天証券に対抗して運営管理手数料は無条件で無料です(国民年金基金連合会と信託銀行への手数料は全金融機関共通)。それ以上に驚いたのが商品ラインアップの充実度。話題の"超"低コストインデックスファンドを軒並み揃え、まさにオールスターキャストともいえる布陣です。さすが後発だけあって、先行組を徹底的に研究してきたことが分かります。これだけ充実した商品ラインアップが用意されると、これからiDeCoに加入しようと考えている人にとっては、有力な選択肢として急浮上したと言えるでしょう(9月30日から申し込み受付がスタートします)。

iDeCoに加入する場合、金融機関の選択のポイントは2点です。どれだけ運営管理手数料が安いか。そして商品ラインアップに低コストな商品をそろえているかです。その点でマネックス証券のiDeCoプランは運営管理手数料が無条件無料。これは同じく無条件無料としているSBI証券、楽天証券、イオン銀行、大和証券と並びました。

そして商品ラインアップですが、これが素晴らしいの一言。以下のようなラインアップとなっています。



どこかのインデックス投信ブロガーがアドバイスしたのではないと思えるような素晴らしいラインアップです。各資産クラスに「eMAXIS Slim」「iFree」「たわらノーロード」「三井住友・DC」「DCニッセイ」といった"超"低コストインデックスファンドシリーズから、それこそいいとこどりしたかのように商品を選択して極めて低コストなラインアップを構成しています。

さらにDC専用ファンドからも「DIAM DC国内株式インデックスファンド」「三菱UFJ国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)」といった実績豊富な超低コストインデックスファンドを選び出しているころに手抜かりはありません。最近流行の米国株インデックスファンドについても「たわらノーロードNYダウ」が用意されていますし、バランスファンドも「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」という話題の商品をぶつけてきました。やはり最近のトレンドを非常によく研究していることがうかがえます。

トレンドを研究しているという点では、アクティブファンドのラインアップもあざといぐらい。「SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ<DC年金>」「スパークス・新・国際優良日本株ファンド」が用意されています。極めて高コストなファンドですが、一部のファンの間で高い人気を集めている商品です。コモディティも「ゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)」という非常に渋い商品が選ばれています。

iDeCoは移換に手間暇がかかるため、先行者利益が非常に大きな制度・金融商品です。その意味でマネックス証券はネット証券の中ではいまのところ最後発ですから、相当に魅力的なプランを打ち出さない限り、先行するSBI証券や楽天証券を追撃することは難しいと考えていました。しかし、今回発表されたプランの中身を見て、これなら十分に戦えると思う。それほど競争力のあるプランに仕上げてきたところに、マネックス証券の並々ならぬ意気込みを感じます。

今後、新たにiDeCoに加入することを検討している人にとって、マネックス証券のiDeCoプランも有力な選択肢となるでしょう。徹底して低コストなインデックスファンドでポートフォリオを組むのもよし、米国株にオーバーウエイトするもよし、個性的なアクティブファンドを少しだけ組み込んで味付けしたポートフォリオを作るもよし。加入者のニーズに応じて極めて満足度の高い商品ラインアップだと思います。SBI証券や楽天証券、イオン銀行との競争も含めて、注目の動きだと言えるでしょう。

【ご参考】
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