2017年11月14日

低コスト競争はまだまだ続く―「eMAXIS Slim」5ファンドが信託報酬引き下げ



三菱UFJ国際投信の超低コストインデックスファンドシリーズ「eMAXIS Slim」のうち、5ファンドが2017年11月10日から信託報酬を引き下げました。

業界最低水準の運用コストをめざす『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』信託報酬率の引き下げを実施(三菱UFJ国際投信)

いずれも各資産カテゴリー最安値に並んだことになります。5ファンドのうち、国内株式インデックスファンドと先進国株式インデックスファンドは10月2日に信託報酬を引き下げたばかりですが、競合ファンドの動きに合わせて早速、機動的に信託報酬を引き下げてきました。文字通り「業界最低水準の運用コストを目指す」に偽りはなく、まったく感心しました。この調子で、今後もインデックスファンドの低コスト競争はまだまだ続くことになりそうです。

今回のコスト引き下げで、各ファンドの信託報酬は以下のようになります。



明らかに、先ごろ信託報酬引き下げを発表したニッセイアセットマネジメントの「<購入・換金手数料なし>シリーズ」をターゲットに、0.001%単位で資産カテゴリー最安値に合わせてきているわけですから、その徹底ぶりには舌を巻かざるを得ません。本気で「業界最低水準の運用コスト」の座を死守するという同シリーズの真骨頂を見ました。

これだけ機動的に信託報酬を引き下げるという実績を見せつけられると、やはり今後もインデックスファンドの低コスト競争の主役の1人として注目を集めることは確実です。受益者からしても、これなら安心して保有を続けられるわけですから、これから本格的に純資産残高を積み上げていきそう。

ここにきてインデックスファンドの低コスト競争も、ほぼ構図が固まってきました。「eMAXIS Slim」、「<購入・換金手数料なし>シリーズ」に加えて、やはり信託報酬を引き下げているアセットマネジメントOneの「たわらノーロード」、大和証券投資信託委託「iFree」。この4シリーズを中心に今後も低コスト競争が続きそうです。あるいは思わぬ伏兵が登場するのか(既にEDINET上では、それらしき動きが確認されています)。引き続き目が離せなくなってきました。

関連コンテンツ