2018年1月11日

個別株投資家が「インデックス投資をやっててよかった!」と思う瞬間



私はインデックスファンドの積み立て投資と個別株へのタイミング投資の両方をやっているのですが、両方をやっているからこそインデックス投資と個別株投資それぞれのメリットや面白さを実感するという機会がけっこうあります。とくに個別株投資家の立場から見て「インデックス投資をやっててよかった!」と思う瞬間があります。

個別株投資の最大の楽しみは、なんといっても銘柄の選択でしょう。財務諸表を分析したり、主力商品のマーケットシェアを比較したり、あるいは将来の成長ストーリーを想像するなどしていると実に楽しい。そして、そうやって自分が「これだ!」と思って選び、実際に投資した銘柄が順調に株価を上げていくときほど楽しいものはありません。

だから逆に個別投資家にとって苦しいのが、そうやって選んだ銘柄の株価が思いのほか上昇しないことなのですが、それ以上にしんどいことがあります。それは、まったくノーマークだったり、あるいはちょっとだけ気にしていたけれども結局は買わなかった銘柄が爆上げするような展開。「ああ、あの銘柄を買っておけばよかった…」と後悔ばかりしてしまい、意気消沈してしまう。

これは、個別株を買っている人なら誰もが経験したことでしょう。最近は米国株投資が秘かなブームですが、「アマゾンを買っておけばよかった」「あの時、フェイスブックも買い増しておくべきだった」、「まさかボーイングがこんなに爆上げするとは…」など悔しい思いをしている投資家も少なくないかもしれません。

ところが、こんなときにインデックス投資もやっている人は、ふと気づく。「まてよ。よく考えたら、あの銘柄ってMSCIコクサイに含まれてたよな」と。そこでおもむろに保有する先進国株式インデックスファンドの運用報告書を開くと、買っておけばよかったと思った銘柄のほとんどを見つけることができます。「なんだ、既にけっこう持っていたではないか」。こんなときに「インデックス投資もやっててよかった!」と思わずガッツポーズです。

バカみたいな話ですが、これこそインデックスファンドを使った分散投資の利点でしょう。個別株の銘柄選択というのは、どんなに精密に分析しても、最後はどこかで予想という要素が入ってきますから、つねに選択の結果によるアタリ・ハズレに直面する。ところが幅広い銘柄に分散投資するインデックスファンドなら、必ずアタリが含まれている。ハズレだけを引く危険性が少ないのです。

これは凄いことなのです。そして、そのすごさは個別株投資をやっているからこそ、より実感として分かるともいえる。だから、真摯な姿勢で個別株に投資している投資家ほど、インデックス投資に代表される分散投資の威力というもの理解しているのではないでしょうか。面白い現象ですが、個別投資家こそがインデックス投資の最大の理解者になる可能性を秘めているわけです。これもまた投資という行為が持つのユニークさといえるかもしれません。
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