2017年7月18日

インデックス投資家はぜんぜん原理主義者じゃないよ―iTrust世界株式の2017年6月の運用成績



サテライトポートフォリオで少額ですが積立投資しているピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の2017年6月次運用報告が出ました。「iTrust世界株式」の6月の騰落率は+0.49%、参考指数であるMSCIワールド・インデックスの騰落率は+1.60%でした。ここ数カ月は参考指数を上回る運用成績が続いていましたが、さすがに6月はアンダーパフォームしてしましました。まあ、相場に百戦百勝はありませんから、仕方がありません。
2017年7月17日

「劣悪な金融商品」とは「顧客のニーズに反する金融商品」です



先日、「「劣悪な金融商品が存在するのは、それを買う投資家にも責任がある」という理屈が成り立たない理由」という文章を書いたところ、「劣悪な金融商品とは何かを定義しないと議論がすれ違う」というご指摘を受けました。確かにごもっとも。ちょっと言葉足らずでしたね。私が考える「劣悪な金融商品」の定義は簡単です。それは「顧客のニーズに反する金融商品」です。そして、顧客のニーズに反する金融商品を販売するのは、金融機関として顧客との信認関係における善管注意義務、すなわちフィデューシャリー・デューティー(受託者責任)に反するということを言いたかったのです。
2017年7月16日

「たわらノーロードバランス(8資産均等型)」が登場―良心的なファンドだが次の一手にも期待したい



またまた良心的なファンドの登場です。アセットマネジメントOneが7月28日に低コストバランス型インデックスファンド「たわらノーロードバランス(8資産均等型)」を新規設定します。販売会社はSBI証券からです(おそらく他のネット証券でも順次販売されることでしょう)。

低コストファンドシリーズのバランス型ファンド設定 -「たわらノーロード バランス(8資産均等型)」(アセットマネジメントOne)

バランス型インデックスファンドは資産配分のコンセプトの勝負ですが、AMOneが選んだのは根強い人気がある8資産均等型でした。信託報酬0.22%(税抜)と業界最低水準ですから極めて良心的。リリースにもある通り、一般販売だけでなく個人型確定拠出年金(iDeCo)への投入や2018年から始まる予定の「つみたてNISA」対象商品も視野に入れているということですから、大いに期待したいと思います。ただ、「たわらノーロード」シリーズとしての販売戦略から見ると、やや物足りない点もあります。
2017年7月15日

「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」が登場―新興国株式に投資するなら有力な選択肢に



アウターガイさんはじめ何人もの投信ブロガーさんが既に報告していますが、三菱UFJ国際投信が7月31日に「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」を新規設定します。販売会社は、まずはSBI証券と楽天証券、マネックス証券、カブドットコム証券からとなります。


『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』募集・設定について(三菱UFJ国際投信)

信託報酬は年0.34%以内(税抜)ですから、ETFを除けば新興国株式に投資する投資信託としてコスト最安値に躍り出ました。近年、インデックスファンドの低コスト化が加速していましたが、その中でも新興国株式インデックスファンドは比較的低コスト化が遅れていた分野です。そこに“超”低コストインデックスファンドシリーズである「eMAXIS Slim」が参入した意義は大きい。今後、新興国株式に投資するファンドとして有力な選択肢になると言えるでしょう。
2017年7月13日

「劣悪な金融商品が存在するのは、それを買う投資家にも責任がある」という理屈が成り立たない理由



投資信託に限らず劣悪な金融商品やそれを販売する金融機関を批判すると、かならず「そんな商品が存在するのは、それを買う投資家がいるから。だから投資家にも責任がある」という反論が登場します。一瞬もっともなように思えるのですが、よくよく考えるとこの理屈は成り立たないように思えます。なぜなら、こうした理屈には金融商品の売買を単に契約関係に基づく行為としか理解しておらず、そこにある信認関係を見落としているからです。そして、契約関係と信認関係を峻別できていないから、信認関係によって生じるフィデューシャリー・デューティー(受託者責任)という概念もいまひとつ理解されないのでしょう。
2017年7月11日

「インデックス投資ナイト2017」に登壇しました



7月8日に開催された「インデックス投資ナイト2017」に参加しました。今回はひょんなことから第1部の「投信ブロガー座談会」に登壇することになり、右も左もよく分からないままに好き勝手なことを話してしまいました。お粗末さまです。ただ、Twitterなどを見ていると意外とウケていて、関西人としては狙い通りの展開になったと勝手に喜んでいます。

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