2017年8月12日

個人にとって不動産投資が危険な理由―投資が悪いのではなく環境が“ヤバイ”のです



どこで個人情報を入手したのか分かりませんが、最近になってマンション開発業者から盛んにワンルームマンション投資などの勧誘電話がかかってきます。もちろん、ソッコーで断ってます。だって表面利回りを聞いたら、だいたいが4%台。はっきり言って不動産投資をなめてますね。でも、べつに私は不動産投資を否定していません。逆に実物不動産は預貯金・債券、株式と並んで重要な資産クラスだと思っています。にもかかわらず、やっぱり個人投資家レベルでは実物の不動産投資は危険だと思う。なぜかというと、不動産や投資が悪いのではなく、投資を巡る環境が“ヤバイ”からです。
2017年8月10日

いまは「リスク資産への警戒を高める時」―「iTrust世界株式」の2017年7月の運用成績



サテライトポートフォリオで少額ながら積立投資しているピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の2017年7月次運用報告が出ましたので定例ウオッチです。「iTrust世界株式」の7月の騰落率は+0.89%、参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込み)の騰落率は+0.68%でした。再び参考指数をアウトパフォームしたことになります。ここでまたエンジンがかかってほしいところです。
2017年8月9日

あいかわらず勢いが止まらない―ひふみ投信の2017年7月の運用成績



サテライトポートフォリオの一部として保有している「ひふみ投信」の2017年7月次運用報告書が出たので定例ウオッチです。「ひふみ投信」の7月の騰落率は+1.7%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+0.4%でした。再び参考指数をアウトパフォームするなど、あいかわらず勢いが止まりません。純資産残高は7月31日段階で735.6億円(前月は606.4億円)、受益権総口数は17,109,744.851口(前月は15,926,841,841口)でした。ひふみマザーファンドの純資産残高も3039.9億円(前月は2685億円)となり、順調な資金流入が続いています。引き続きこの潤沢な資金をどのように活用していくかが「ひふみ投信」の課題となります。
2017年8月8日

「たわらノーロード<ラップ向け>」をどうするつもりだろう?



アセットマネジメントOneのインデックスファンド「たわらノーロード」は、極めて低コストな信託報酬とマザーファンドの規模を生かした安定した運用で、まさにお薦めのインデックスファンドシリーズのひとつ。私も「たわらノーロード新興国株式」を積み立て購入しています。そんな素晴らしいシリーズなのですが、前々から気になっていることがあります。シリーズには一般販売や個人型確定拠出年金(iDeCo)にラインアップされている商品のほかに、楽天証券のラップ口座「楽ラップ」向けファンド「たわらノーロード<ラップ向け>」があるのですが、これが驚くほど売れていない。いったいAMOneは、「たわらノーロード<ラップ向け>」をどうするつもりだろう。
2017年8月7日

将来、仕事が落ち着いたらやりたいことがある



相互リンクいただいているとよぴ~さんが、とても興味深いエントリーをアップしていました。

老後にやりたい目標ができたら不安や心配がなくなってきた(ほったらかし投資のまにまに)

とても味わい深い内容なので、ぜひ読んいただきたいと思いました。こういう感覚、私も大好きですし、大いに共感。サラリーマンである以上、いつまでも現役を続けることは難しい。“生涯現役”という人もいますが、そのためには高い能力・スキルが必要であり、すべての人がそういうわけにはいきません。ではリタイア後に何をするのか。とよぴ~さんが指摘するように「現役世代のうちから「何かしたい!」と思えるような趣味を見つけること」ができないと、意外と寂しい老後になってしまうような気がします。じつは私も将来、仕事が落ち着いたらやりたいことがあります。
2017年8月5日

GPIFの2017年4~6月の運用成績は+3.54%―気になる国内債券への投資動向



定例の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)ウオッチです。2017年第1四半期(4~6月)の期間収益率は+3.54%、帳簿上の運用益は+5兆1153億円、市場運用開始来の収益率は年率3.07%となりました。これにより運用資産額は149兆1987億円となります。なお、今回から金額ではなく収益率を中心に記述することにしました。金額の多寡で一喜一憂するよりも、運用状態の実態を表していると考えるからです。

平成29年度第1四半期運用状況(GPIF)

四半期ベースでは4期連続でプラス収益となり、順調な運用が続いています。4~6月は世界的に株式が堅調に推移し、収益を押し上げた形です。また、円安基調が続いたことで外国債券もプラス収益に貢献しています。一方、国内債券への投資は収益率-0.01%で14億円の損失です。何度も指摘していますが現在のような歴史的な債券価格高・低金利の状態では、国内債券は決して安全資産ではありません。その意味でGPIFの現在の資産配分を見ても国内債券投資への迷いが感じられ、今後の動向が気になるところです。

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